海の高級食材「伊勢海老」の旬の時期をご存知でしょうか?
この記事では、伊勢海老名産地である三重県の旬の時期の解説を中心に、他の名産地の旬情報やおすすめの食べ方、伊勢海老の名前の由来、三重県の伊勢えび祭の情報など、伊勢海老に関する事を紹介します!
伊勢海老も旬になると、身もしっかりとして甘みのある美味しい時期になります。
せっかくなら、旬の時期の美味しさを味わってほしいと思います
- 伊勢海老の旬を知らない人
- 旬の時期に食べたほうがやっぱり美味しいの?と疑問に思っている人
- 名産地はどこか知りたい人
- 旬の時期は安いのか知りたい人
伊勢海老の旬の時期を知り、現地に行かなくても堪能出来る方法も紹介しますので、季節の味をぜひ、試してみてください!
伊勢海老の旬はいつ?伊勢海老といえば三重県!
伊勢海老の漁獲量のほぼ半数以上を占めるのが「三重県」「千葉県」「和歌山県」です。中でも三重県は長く漁獲量1位でした。
また伊勢海老は、1990年(平成2年)11月2日に「三重県のさかな」に指定されました。そのようなことから、伊勢海老といえば「三重県」と思われる方も多いでしょう。
そんな伊勢海老の旬の時期とは何時になるのか、実際に捕れる場所はどこなのか
紹介していきますね。
三重県の伊勢海老の旬と禁漁期間
三重県の中でも伊勢海老が捕れる場所は太平洋に面した「伊勢志摩」地方で、刺し網漁(海底に網を沈めその網に伊勢海老が絡まる事で捕る漁法)で捕ります。
5月〜8月ごろが伊勢海老の産卵期にあたるので、三重県伊勢志摩では5月1日〜9月30日までを禁漁期として、10月1日から伊勢海老漁が解禁され、翌年4月30日まで捕る事ができます。
千葉や和歌山、静岡(伊豆)など他の名産地も伊勢海老の禁漁期間はある?
三重県の他の地域も禁漁期間はあり、日本で最速に解禁される地域は千葉県です。
産地 | 禁漁期間 | 漁期間 |
---|---|---|
三重県 | 5月1日~9月30日 | 10月1日~翌4月30日 |
千葉県 | 6月1日~7月31日 | 8月1日~翌5月31日 |
和歌山県 | 5月1日~9月15日 | 9月16日~翌4月30日 |
静岡県 | 5月1日~9月15日 | 9月16日~翌4月30日 |
他にも宮崎県や徳島県なども主に初夏〜夏が禁漁期間になります。
どこの県も次代の為、産卵期は漁を控えるようですね。
伊勢海老の旬に値段は安くなる?三重県で伊勢海老がお得に買える時期
伊勢海老の平均相場は100gで1,000円と言われていました。
ただし、ここ1年ほどは不漁もあり、相場が上がってきているのも事実。
今では100gが2000円以上になる時もあります。
伊勢海老は養殖が出来ないので、不漁になると相場が上がってしまうのはしょうがありません。
それでも、旬の時期は漁も盛んな為比較的相場も安くなりがちですが、それでも水揚げ量により価格はどうしても変動してしまいます。
水揚げ量によっての価格の変動は仕方がないことですが、当店ではなるべく販売価格の変動を少なくしています。
当店の店長「濵口」が、名産地三重県の伊勢海老を「多くの人に食べてもらいたい」との思いから、水産会社様の協力を得て、価格をできるだけ変動させずに鮮度の良い質の高い伊勢海老を皆様へお届けしております。
また、伊勢海老は縁起物として有名であり、おせち料理の定番料理です。
その関係で、12月後半から1月中はどうしても値が上がってしまいます。
以上のことから、伊勢海老の旬の時期に、お得に購入するなら、年末年始、お正月など需要が高くなる時期は避けた方が良いでしょう。お祝いのギフトなどを考えられている方は、早めに計画を!お得に、伊勢海老の旬を味わうなら、10月の解禁時期~年末前までに購入してみて。
なぜ「伊勢」?伊勢海老の名前の由来
伊勢海老の名の由来は諸説様々です。
ネット上で良く言われているのは以下です。
- 古書(生物学書)「大和本草」に「此のエビ、伊勢より多く来る故、伊勢蝦といふ」と記載があり、当時の都である京都で伊勢産のものが多く出回り、その地名である「伊勢」をとり、そう呼ばれていた。
- 「威勢のよい海老」を短縮して「いせ海老」と呼ばれた。
- 産卵期に磯に居ることが多く捕る事が容易であったため「いそえび」と呼ばれそこから訛って「いせえび」となった
調べてみると、古くから伊勢海老の値段が縁起物で高いという記載がされている古書の文献が数種類あります。
また、伊勢神宮がある伊勢の地から多く出回り、かつ、祝儀物・縁起物として使われる事が多いとの記載もある事から、その地「伊勢」という地域名が名前に使われた。
という説が最もしっくりくるのではないでしょうか。
ただし、あくまでもネット上で紹介されている内容ですので、はっきりと断言できるものではありません。
伊勢海老を旬で味わう美味しい料理は刺身!
伊勢海老を旬で味わうなら何が一番美味しい食べ方になるでしょうか。
ここでは、三重県伊勢志摩で食べられる事が多い料理をご紹介します!
1刺身
伊勢海老の旬の時期は、身がしっかりと詰まっていて、プリプリの食感であり、口に入れると広がる海老の甘み。
伊勢海老の旬の時期は「刺身」で食べるのが一番のおすすめです。
刺身の残りである頭や足、触覚は、伊勢海老味噌汁にして。
味噌汁の味噌は伊勢志摩では赤味噌が主流です。
2ボイル
刺身が苦手な方は、ボイルにして、そのプリプリ感を味わってください。
もう、プリプリというよりはブリブリとした食感に、感動する事必死です!
カニと同じように、伊勢海老でも触覚や足の部分、頭の部分にも身があります。
少ないですが、ギュッと圧縮された伊勢海老の身の味が味わえるのでおすすめ。
なお、この時伊勢海老の頭の中にある「エラ(灰色のビラビラした部分)」は食べられないので注意です。
番外:オーブン焼き
半身にしてオーブン焼きも美味しいです。
マヨネーズやガーリックバターなど、様々な味で楽しめます。
ですが、味付けをしてしまうので、伊勢海老本来の甘みや風味は、刺身やボイルに比べて落ちてしまいます。
伊勢海老を食べ慣れている人や沢山伊勢海老がある。
という時に選択肢にいれてみてください。
伊勢海老の旬に大漁を願って!三重県の伊勢えび祭とは?
千葉県や熊本県などでは伊勢海老の旬の時期に、「伊勢海老祭り」は開催されていますが、三重県志摩市の「伊勢えび祭」は、他の地域とはちょっと違います。
他の県では、伊勢海老の旬の時期に「伊勢海老祭り」が開催され、「伊勢海老を食べてもらおう!」「伊勢海老を食べに来てね!」という、グルメイベントが多くみられます。
三重県志摩市浜島町で、毎年6月に開催される「伊勢えび祭り」は、「伊勢海老に感謝し、その年の大漁を願う」祭りとされています。
そのため、伊勢海老の旬の時期、つまり伊勢海老漁が解禁される時期の開催ではなく、伊勢海老漁の禁漁期間である6月に行われています。
地元のお店の出店や、伊勢海老の味噌汁(伊勢えび長寿汁)の販売などもあり、たくさんの人で賑わいます。
三重県の伊勢えび祭りは「伊勢海老を食べよう」というお祭りではなく「海への感謝」と「大漁祈願」が目的です。「伊勢海老を護り、殖やし、育もう」という地元民の伊勢海老への感謝と願いの祭りなのです。
また、このお祭りの見どころは、伊勢海老の稚魚が(じゃこっぺ)が跳ねている様子を踊る、その名も「じゃこっぺ踊り」。
じゃこっぺとは浜島の方言で、海老の稚魚を表します。
昔は子供達が踊っていた踊りですが、今では沢山のチーム(連)で練踊る伊勢海老祭りの花形となっており、他県からもこの踊りパレードに参加するチームも居るほどになりました。
踊りチームの後には、大小の伊勢海老を載せた神輿が練り歩くパレード、その後に行われる花火など、夏の風物詩として地元民から愛される祭りです。
まとめ
この記事では、伊勢海老の旬の時期や名前の由来、伊勢海老の名産地三重県の伊勢海老への想いや祭りなどを紹介しました。
この記事でわかること
- 伊勢海老の旬は秋~冬(おおよそ10月〜)
- 縁起物であるので12月下旬から1月には需要が増し、値段が高騰するので、避けるとお得に購入出来る
- 名前の由来は諸説あるが、古くから伊勢神宮のある「伊勢」から全国へ多く提供されてきた事から地名を取って「いせ海老」と付けられた。が有力だと考察。
- 名産地三重県では「伊勢海老の町」志摩市浜島町で、伊勢海老に感謝と大漁を祈願する祭りがある。
三重県の伊勢海老は、古くから縁起物としてその時の権力者や都に提供されてきました。
その感謝から祭りまで行われる名産地からの伊勢海老をぜひ旬に食べてみてください!